「ケンカでもした?」 「この俺がケンカで負けるとでも……?ぐすっ」 「じゃあ失恋?」 「この俺に振り向かない女がいるとでも……?ぐすっ」 「なはは!いるいる!私!」 「……うぜぇ」 郷田は舌打ちをして足を組んだ。 なお、泣きながらそんな仕草したってまったく雰囲気は出ない。 「ま、悲しいときは甘いものにかぎる……って、まずい、塩飴しかない」 「女子力のカケラもねぇな。そんなんだから涼井にフラれんだよ」 「なんでフラれたこと知ってんだよ」