高い背を屈めて、どこにもいかせないように一生懸命、私のくちびるを追いかけてくる。 それがすこし、ほんのちょっぴりかわいいと思ってしまった私は 「もう、ぶさいくって言わない?」 最大限の譲歩なんてしてしまって 「死んでも言わねぇ」 「ジュース勝手に飲まない?」 「許可、とる」 「人との会話邪魔しない?」 「男とは話すな」 笑ってしまった。 しかたなく。 しかたなくだよ。 いくらしても足りないと噛みついてくる悪魔を、今だけは許してしまったのだ。 (おわり😈)