一度も「好き」なんて言われてないのに、必要ないくらい伝わってくるから、居心地が悪くなる。 ごまかすようにハンカチで郷田の涙を拭いた。 ただひたすら受け入れる悪魔は、その一秒すら惜しいといわんばかりに私を見つめている。 どうやら、悪魔を泣かせたのは私だったらしい。