「大丈夫?保健室いく?」
おそるおそる悪魔のおでこに触れれば
「あっつ!熱あるよ!」
「ねぇよ」
「あるだろ!だから様子がおかいしんだよ!」
「ねぇって。……おまえが涼井のものにならなかったのが嬉しいんだよ」
また、よくわからないことを言われた。
郷田の目から雫が絶え間なく落ちる。
なにがそんなにうれしいのか。
おおかた、惨めな私が見られたことがさぞ愉快なんだろうけど、だとしても泣くのはおおげさだ。
情緒がヤバすぎる。
眉間に力が入るのを感じつつ、郷田の涙を指ですくいあげてみると、今度は嫌がられなかった。



