気を紛らわそうとカバンからジュースを取り出せば、また悪魔に捕まってしまって
「飲むな。返すから」
やわく、くちびるを食まれたあと。
また塞がれて、小さくなった飴玉が舌にじわりと落ちてくる。
「ん、ぅ、な、んなの、んむっ」
ちゅ、ちゅ
なんかいっぱいしてくるし。
まてまて、おかしい、へんな流れができあがってる。
これはさすがにキスになってしまう。
「ストップ!おわり!」
息を乱しながら郷田から抜け出した。
イスから立ち上がり、距離をとる。
郷田はたいして動じた様子もなく、気だるげに私のことを見つめていた。



