午前3時の記憶喪失


時計の針が、午前3時を指す。私の脳が、今日の記憶を消去し始める時間が近づいてくる。

「もうすぐ3時だね」

とレンは優しく笑った。

「今日も俺を好きになってくれてありがとう。また明日、君のノートを書き換えに行くよ。何度忘れられても、俺は毎日、君に恋をするから」

愛しさと、切なさと、彼の歪なほどの深い執着に、私の目から涙が溢れ出す
記憶が薄れていく暗闇の中で、私は受話器に向かって、強く、強く叫んだ。

「レン! 明日、ノートを読んだ私は、また絶対にあなたに恋をするよ!」

――カチリ、と時計の音が響き、私の意識は真っ白な朝へと連れて行かれた

~fin~