隠しきれない美少女~地味子を独占したいイケメンたち!?~

朝、学校に行こうとすると母さんの呼び止める声がした。

「玲、来週サッカーの試合あるんでしょ? お母さん張り切って応援行くからね!」

「……絶対来るな」

柊ならまだ、母さんなんて…

「え~、応援したかったのになぁ」

「絶対に何があっても来るなよ」

それだけ言い捨てて家を飛び出した。

朝からダルい

そのとき、高い透き通った声がした。

「あっ、高嶺先輩! おはようございます」

「あぁ…」

朝だというのに笑顔であいさつをしてくる。

変なやつ……

こいつには少し興味がある。

だが、女がこれけで終わらせるはずがない。

それに、この通りは人があまり通らない学校から遠い道だ。だから俺がいつも通っている。

わざわざ来ようと思わない限り来る場所ではない。

正直少し残念。

でも、そんな俺の考えを裏切り、予想もしない言葉が返ってきた。

「それではまた特別授業で!」

その一言だけ言い先に歩いて行く。

俺は気づかないうちに体が勝手に動いて、こいつの腕をつかんでいた。

「えっ…」

「おまえ、それ以外に言うことないのか」

「は、はい…人と話すのが苦手そうだったので、これ以上話しかけるのは迷惑かなと思って…」

申し訳なさそうに目を下に向けながら話す。

本当にそれだけなのか…

「ごめんなさい、挨拶も迷惑でしたよね!」

焦るように顔を真っ青にして俺に謝ってくる…

「い、いやちがう。怒ってる訳じゃない」

なんだか自分が悪いことをしたみたいになってきてしまった。

「そ、そうなんですね…それならよかった」

ほっと安心したように息をつくこいつ。

「はっ、そういえば学校!」

言われて時間を見てみると走って行けば間に合うが、この女いかにも運動音痴なこいつには間に合い
そうにない。

はぁ~、仕方ないな。

俺が引き留めてしまったせいもあるだろうからな。

「あの――えっ…!」

そう思ってこいつの腰と足に手を回して持ち上げた。

コレなら間に合うだろう。

冷静にそう考えていると急にバタバタと暴れ出した。

「お、下ろしてください! 高嶺先輩の腕が疲れちゃいますっ」

何を言っているのかは聞こえなかったが、顔が真っ赤になっていることはわかった。

そんなに真っ赤になることなのか?

まぁ、なんでもいいな…

適当に一人で完結して学校へと走った。