隠しきれない美少女~地味子を独占したいイケメンたち!?~

朝、目の前に結衣と竜斗先輩が歩いているのを見てすぐさま駆け寄った。

「あっ」

そのことに気がついたのか、竜斗先輩は別れを告げて言ってしまった。

「嫌われちゃったか…」

頭もよくてスポーツもできてかつ強いから尊敬してるんだけど…結構シスコンだからなぁ

「結衣、おはよう」

「あっ、涼くん! おはよう。今日は遅いんだね」

お父さんと言い合いになったことをはなすと結衣は顔を曇らせた。

「心配しなくて良いよ。たまにあることだから」

俺がそういうと安心したように笑った。

「そっか…土曜日は楽しかったね! 風船も可愛かったしトランプで一回も勝てなかったのは悲しか
ったけど、ケーキがおいしかったから…。って、私しゃべりすぎだよね…!」

話しながらコロコロと表情を変える結衣。

さっきまで笑ってたのに急にテンションが下がるし…

「結衣は表情がコロコロ変わるね」

「そうかな?」

無意識、か…

じゃあ、少し遊んでみるか。

「そうだよ…。あっ、肩に虫付いてるよ」

「うそっ! 涼くん取って~」

大きな目に少し涙を浮かべながら顔を真っ青にする結衣。

そんなに虫が苦手なのか…これは使えるかも…

「ふふっ、うそだよ。虫なんていないから」

「えっ…」

驚いたように目を見開くと、次は顔を真っ赤にした。

「う、うそはよくないよっ!」

怒っていることを伝えたいのか、頬を膨らませてじっと視線を送ってくる結衣。

「っ…!」

こんな地味子、タイプじゃないのに…

自分で自分を落ち着かせて、なるべくさっきと変わらず話を続けた。