3本の赤いチューリップに、気持ちを込めて。

恋愛(ラブコメ)

紫陽花/著
3本の赤いチューリップに、気持ちを込めて。
作品番号
1787422
最終更新
2026/07/20
総文字数
4,652
ページ数
2ページ
ステータス
完結
PV数
51
いいね数
0
高校に入学したばかりの1年生・小野凛奈は、
委員会活動で一緒になった2歳年上の
3年生・藤堂結翔に一目ぼれをする。
大人びた雰囲気を纏う結翔との「2歳差」は、
凛奈にとってどれだけ背伸びをしても
埋められない果てしない距離に思えた。
それでも想いは募り、
迎えた2月14日のバレンタインデー。
凛奈は意を決して用意したチョコレートを手に、
結翔を探す。
しかし、校舎の陰で彼に話しかけようとした
まさにその瞬間、凛奈の目に飛び込んできたのは、
学校一の美少女として有名な
川北翠が結翔に告白している姿だった。

ショックのあまりその場から逃げ出した凛奈は、
渡せなかったチョコレートの
ラッピングをひとり静かに解き、
自分の口へと放り込む。
甘いはずのチョコは、喉を通るときに涙の味がした。
結翔が翠の告白を受け入れたのか
どうかを確かめる度胸すらないまま、
切ない片思いは胸の奥深くに封印されることとなった。

そして迎えた卒業式の日。
校庭の桜はまだ固い蕾のままだ。
今日を最後に、結翔はこの学校から去ってしまう。
結翔との本当の別れを前に、
どこか諦め顔の凛奈のもとへ、
親友の琳香が走り寄ってくる。
琳香の手には、鮮やかな赤色が目を引く
3本のチューリップの花束が握られていた。

「最後なのに、このままでいいの? これ、渡しておいでよ!」

押し付けられるように渡された、3本の赤いチューリップ。
花言葉は――「愛の告白」、そして「愛しています」。
たったそれだけの気持ちを届けること。ただ渡すだけ。
なのに、凛奈の足はすくみ、
胸が締め付けられてどうしても一歩を踏み出せない。
振られる怖さ、届かない切なさ、
そして「2歳差」という言い訳。

けれど、これで本当に最後なのだ。
凛奈は意を決して結翔のもとへ走り出す。
溢れ出しそうな涙をこらえ、声すら出せないまま、
ただ無言でその3本を結翔の手へと押し付けるように渡した。


★登場人物紹介★
小野 凛奈
高1
2歳差の壁と臆病な自分に悩み、
想いを告げられずにいる一途な主人公。

藤堂 結翔
高3 凛奈と同じ委員会の先輩。
優しく、下級生からも密かに人気がある。

琳香
高1 凛奈の1番の理解者であり親友。
凛奈の恋をずっと見守り、
背中を押す頼もしい存在。

川北 翠
高3 学校一の美少女。
結翔へストレートに想いを伝える。

この作品のレビュー

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品の感想ノート

あーさんへ。
感想を書いてくれて、本当にありがとう✨
続編……書こうかな!
短いかもだけど、書くね!
ちょっと待たせるかもだけど、書くので、待っててね💕

コメント、前もしてくれたよね?
違ったら、ごめん!!

紫陽花さん
2026/07/20 19:06

2人が今後どうなるか続編を書いてほしいです。

あ―さん
2026/07/20 18:32

この作品のひとこと感想

すべての感想数:2

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