場所は、王宮の図書室の奥にある小さな談話室。
お互いにハーブティーを前にして腰を下ろした。
「私、あの日ミルティーヌ様に言われるまで、自分の浅はかさに気づいていませんでした」
私から切り出すと、ミルティーヌは警戒するようにティーカップを置いた。
「自覚が芽生えたのなら幸いですわ。
それで、辞退でもなさるつもり?」
どこまでも冷たい声と表情のミルティーヌ。
私のこと、大嫌いなんだろうな…。そりゃそうだよね…。
「いいえ。辞退はしません」
私の言葉に、ミルティーヌが眉をひそめた。
「結局、まだ聖女の座にしがみつくおつもり?」
「ミルティーヌ様がそのように思われるのも仕方ないかもしれません。
私の今までの行動は、本当に無責任だったから」
私はミルティーヌの瞳を正面から見つめた。
「私は、自主的に聖女にも王太子妃になりたいと思ったことはありません。
ただ、ルーテル教の代表としてここに来たから、その務めを果たそうと努力していただけです。
そこに自分の意思はなく、義務感と責任感だけで行動していました。
「義務感と責任感…ですか」
「はい。私は聖女としての力はあなたに遠く及びません。
でも、知識を深め、効率よく神力を運用できるのではないかと試行錯誤して学んできました。
聖女としての力はミルティーヌ様に及ばないけど、他のやり方で国を守る方法がきっとあるはずだと思っていました。
でも、やっぱり力の弱さは知恵や努力では補えないのではと挫折して、開き直りました。
信じてくれないかもしれないけど、私が急に変わったのは、みんなに取り入ろうとしたからではありません。
どうせ聖女にはなれないんだから、今の環境を楽しもうと思って、好き勝手やっていただけなんです」
私の予想外の言葉に、ミルティーヌは目を丸くした。
お互いにハーブティーを前にして腰を下ろした。
「私、あの日ミルティーヌ様に言われるまで、自分の浅はかさに気づいていませんでした」
私から切り出すと、ミルティーヌは警戒するようにティーカップを置いた。
「自覚が芽生えたのなら幸いですわ。
それで、辞退でもなさるつもり?」
どこまでも冷たい声と表情のミルティーヌ。
私のこと、大嫌いなんだろうな…。そりゃそうだよね…。
「いいえ。辞退はしません」
私の言葉に、ミルティーヌが眉をひそめた。
「結局、まだ聖女の座にしがみつくおつもり?」
「ミルティーヌ様がそのように思われるのも仕方ないかもしれません。
私の今までの行動は、本当に無責任だったから」
私はミルティーヌの瞳を正面から見つめた。
「私は、自主的に聖女にも王太子妃になりたいと思ったことはありません。
ただ、ルーテル教の代表としてここに来たから、その務めを果たそうと努力していただけです。
そこに自分の意思はなく、義務感と責任感だけで行動していました。
「義務感と責任感…ですか」
「はい。私は聖女としての力はあなたに遠く及びません。
でも、知識を深め、効率よく神力を運用できるのではないかと試行錯誤して学んできました。
聖女としての力はミルティーヌ様に及ばないけど、他のやり方で国を守る方法がきっとあるはずだと思っていました。
でも、やっぱり力の弱さは知恵や努力では補えないのではと挫折して、開き直りました。
信じてくれないかもしれないけど、私が急に変わったのは、みんなに取り入ろうとしたからではありません。
どうせ聖女にはなれないんだから、今の環境を楽しもうと思って、好き勝手やっていただけなんです」
私の予想外の言葉に、ミルティーヌは目を丸くした。



