「エ、エリオット様!? どうしてここに……あ、すみません、すぐ夕食に向かいますので!」
「アリア様、動かないでください」
静かだが毅然とした声に、私の動きが止まる。
エリオットはゆっくりと私のベッド脇まで近づくと、視線を合わせるようにそっと片膝をついた。
私の真っ赤になった目元を見て、彼の濃紺の瞳が悲しそうに細められる。
「……何か、お辛いことがありましたか?」
「いいえ! なんでもありません! ちょっと……愚かな自分に呆れていただけです」
強がって見せようとしたのに、声が派手に裏返ってしまった。恥ずかしくて下を向く。
「アリア様」
エリオットは優しく、でも逃げ出せないような確かな響きで私の名前を呼んだ。
「私はずっと、あなたのことを見てきました」
「え……?」
「毎晩深夜まで明かりをつけ、一人で膨大な資料と格闘していたことを知っています。
倒れそうになりながら、それでも聖女として努力をされるアリア様を尊敬しながら、いつか倒れるのではと心配しておりました。
ですので、きちんとお休みをとられるようになり、表情が明るくなったことを陰ながら嬉しく思っていました」
エリオットは懐からハンカチを取り出すと、私の頬に残る涙を優しく拭ってくれた。
彼の温かい指先が肌に触れ、胸がドキンと跳ね上がる。
「私はアリア様を心から尊敬していますよ」
優しく微笑むエリオット。
「でも……私、なにも考えてなかった……!
国のことも、聖女の責任も。
同じ立場なのに、ミルティーヌ様の重圧にもまったく気づいていなかった…!!!」
いけないと思いつつ、弱音が溢れ出てしまう。
「アリア様、動かないでください」
静かだが毅然とした声に、私の動きが止まる。
エリオットはゆっくりと私のベッド脇まで近づくと、視線を合わせるようにそっと片膝をついた。
私の真っ赤になった目元を見て、彼の濃紺の瞳が悲しそうに細められる。
「……何か、お辛いことがありましたか?」
「いいえ! なんでもありません! ちょっと……愚かな自分に呆れていただけです」
強がって見せようとしたのに、声が派手に裏返ってしまった。恥ずかしくて下を向く。
「アリア様」
エリオットは優しく、でも逃げ出せないような確かな響きで私の名前を呼んだ。
「私はずっと、あなたのことを見てきました」
「え……?」
「毎晩深夜まで明かりをつけ、一人で膨大な資料と格闘していたことを知っています。
倒れそうになりながら、それでも聖女として努力をされるアリア様を尊敬しながら、いつか倒れるのではと心配しておりました。
ですので、きちんとお休みをとられるようになり、表情が明るくなったことを陰ながら嬉しく思っていました」
エリオットは懐からハンカチを取り出すと、私の頬に残る涙を優しく拭ってくれた。
彼の温かい指先が肌に触れ、胸がドキンと跳ね上がる。
「私はアリア様を心から尊敬していますよ」
優しく微笑むエリオット。
「でも……私、なにも考えてなかった……!
国のことも、聖女の責任も。
同じ立場なのに、ミルティーヌ様の重圧にもまったく気づいていなかった…!!!」
いけないと思いつつ、弱音が溢れ出てしまう。



