ただいまヒロイン代理中!

「ざーんねん。漆夜の帝王(ナイト・ルーラー)は、ここには来ないよ」

 男が片手でパタンとガラケーをたたむなり、私に向かってニヤリと笑った。

「……どういうこと?」

「俺があいつに教えたのは、VERTEXのメイン倉庫。だけど、ここは隠し倉庫だ」

「隠し倉庫……⁉」

「ああ。しかも、VERTEXのメンバーでも、この場所を知っているのは、総長の俺や幹部くらいだ。同チームのほとんどのやつらが知らないなら、他チームの黒龍ならなおさら嗅ぎつけられるわけがない。これがどういうことか、わかるよな?」

 それって、つまり……、