ただいまヒロイン代理中!

 よくもまあ、得意げに計画をしゃべっちゃってるけど……、そんなに都合良くいくものかな?

 私が眉をひそめていると、男は上着のポケットからガラケーを取り出した。

 そして、誰かに電話をかけ始めた。

「霧矢か?」

 ……蓮⁉

「お前の女は預かった。返して欲しければ、今すぐVERTEXの倉庫に来い。制限時間は30分。それ以上は待たねーからな」

 完全な悪役ムーブだな……。と思う半面、私は内心ほっとしていた。

 ――だって、男がわざわざ蓮に、私の居場所を教えていたから。

『道中にトラップを仕掛けた』なんて言ってたけど、黒龍は全国№1の暴走族だ。

 総長の蓮をはじめ、黒龍のメンバーがそんじょそこらのチームの罠に、簡単に引っかかわけがない。

 そう確信した瞬間、急に自信がわいてきて、自然と口角がフッと上がる。

 ところが――、