ただいまヒロイン代理中!

「詩乃~~っ! 久しぶり~~っ!」

 ひしっと抱きついたのは、私の親友の海羽。

 小動物みたいに小柄で、目がぱっちりとした、とってもかわいい女の子だ。

「海羽! もう夏風邪は大丈夫なの?」

「うんっ。だいぶこじらせちゃったけど、今はもうすっかり元気!」

 海羽がウサギみたいにぴょんぴょん飛び跳ねる。

 そのたびに、彼女の耳の上で結った二つのお団子が、弾むように大きく揺れた。

「それじゃあ、早く中に入ろっ! 読書感想文用の本、見つけなきゃ!」

「うん!」

 私たちは顔を見合わせて笑うと、出入り口の自動ドアを抜けた。