ただいまヒロイン代理中!

 ふと、背後からカタカタとキーボードを叩く音が聞こえてきた。

 振り返ると、駿くんが近くのテーブルでノートパソコンとにらめっこしている。

 あっ。でも今、作業がひと段落したみたいだ。とりあえず話しかけてみよう。

「あのー、駿くん。……ちょっといい?」

 私はソファから立ち上がると、駿くんに近寄って声をかけた。

 とたんに、駿くんが椅子を少し回してこちらに向き直る。

「何ですか?」

「えっと、単刀直入に言うね。ここって、どこなの……?」

「はあ?」

 駿くんがあきれて、すっとんきょうな声を上げた。