ただいまヒロイン代理中!

 ハッと目を開けると、私は黒い革張りのソファに座っていた。

「ここ……、どこだろ?」

 ゆっくりと立ち上がって、部屋を見回す。

 打ちっぱなしのコンクリートの壁に、大きな窓にかかる白いブラインド。

 天井からは黒いペンダントライトが吊るされていて、ドラマに出てくる部屋みたいにセンスがいい。

 でも、床の上に散らかっているゲームソフトやファッション誌が、妙に生活感を主張している。

 ここ、誰かが暮らしているのかな……?

 もしかして、蓮の部屋だったりする⁉

 いや、待って待って! 一人部屋にしては、広すぎじゃない?

 しかも、奥にバーカウンターまであるんだよ?

 夢の中の世界とはいえ、さすがにこれはあり得ないって!

 ……ん?