ただいまヒロイン代理中!

 ――『こいつは俺の女だ』

 蓮の低くて少し荒々しい声が、耳の奥でよみがえった。

 とたんに、胸の奥がざわっとする。

 結城くんとただ向かい合って、一緒にお茶をしているだけなのに――なんだか、ものすごく悪いことをしているような罪悪感がわいてくる。

(ああもう……。せっかく二人きりになれて、幸せな気分だったのに……)

「なあ、天宮」

 ふと、結城くんの声が頭の上から降ってきた。

 名前を呼ばれたことで、条件反射みたいに顔が上がる。

「……どうしたの?」

「昨日、資料室で倒れてただろ。あのとき、どうしてあんなことに……」

 ――ピリリリリリリ!