ただいまヒロイン代理中!

「天宮、今から時間ある?」

「う、うん。あるけど……、どうしたの?」

 ドキドキしながら聞き返す。

 すると、結城くんが、目の前にある駅ビルを指差した。

「よかったら、一緒にあそこのカフェでお茶でもしない?」

「えっ……、いいの⁉」

 好きな人からのお茶のお誘いに、思わず食い気味になってしまう。

 でも、ちょっと落ち着け、私……!

「予備校は大丈夫なの?」

「まだ時間があるから平気だよ。それに、少し気力を充電しとかないとだし……」

「充電?」

「ああ。ほら、行くぞ」

「あっ、待ってよ!」


 結城くんに軽くうながされるまま、私はあわてて彼の隣に並んで歩き出した。