ただいまヒロイン代理中!

 小説の冒頭に書いてあった通り、本当に不良校なんだなあ……。

 なんて、蚊帳の外でも眺めているみたいに、ぼんやりとしていたら――、

「みんな、(れん)様たちが来るよ‼」

 廊下側の窓から身を乗り出していたギャルが、こっちを向くなり大声で叫んだ。

 とたんに、教室の空気がガラリと変わる。

「キャー! 誰か、鏡貸して!」

「急いでメイク仕上げなきゃ!」

 な、何? みんな、どうしたの?

 私以外の女子たちが一斉に、髪型を整えたり、メイクをチェックし始めた!

 まるで、これから有名芸能人かトップアイドルでも降臨するかのような、異様な熱気にそわそわして落ち着かない。

 ここまで女子たちに気合いを入れさせる蓮様って、いったいどんだけすごい人なの⁉

 ていうか……、