ただいまヒロイン代理中!



 結城くんが後ろを振り返った。

「あっ、あのっ……! ありがとうっ!」

「えっ?」

 思い切ってお礼を言った私に、結城くんが目を丸くした。

「さっき、香住先生に聞いたよ! 私のこと、保健室に運んでくれたって……!」

「ああ」

 結城くんはうなずいた。

「資料室に戻ったあと、天宮が倒れていたからな。やっぱり熱があったのか?」

「ううん!」

 これ以上結城くんに心配をかけさせたくなくて、私はブンブンと首を横に振る。