ただいまヒロイン代理中!

「天宮さん、大丈夫?」

 香住先生が眉を寄せて、私の顔をのぞき込んでくる。

「あなた、資料室で倒れていたのよ。さっきも、ものすごくうなされていたけど、大丈夫?」

「大丈夫です。でも……」

「なあに?」

「あの、私はどうして保健室にいるんですか?」

「結城くんが、あなたをここまで運んで来てくれたからよ」

「ゆっ、結城くんが⁉」

 思わず大声を上げた私に、香住先生はにっこり笑ってうなずいた。

「ええ。彼が、意識のないあなたを抱えて、ここまで運んできてくれたのよ。今さっき荷物を持ってきてくれたから、まだ近くにいると思うわ」