ただいまヒロイン代理中!

 誰だろ……? って、この声は⁉

「結城くん!」

「どうした? さっきから暗い顔して……。てか、なんで制服?」

 結城くんがこちらへ駆け寄るなり、不思議そうな顔でじろじろ見てくる。

「ちょっと、学校に用事があって……」

「用事?」

 言うべきか、黙るべきか。迷ったけれど、優しい結城くんのことだ。

 きっと私に打ち明けるようにうながしてくれるだろうし、マイさん探しに協力してくれるかもしれない!

「あのね。私、とある小説の作者を探してるんだ」

「小説?」

「うん。このガラケーに保存されていた、書きかけの小説の作者なんだけど……」

 事情を話しながらバッグからガラケーを取り出すと、結城くんが息をのんだ。