ただいまヒロイン代理中!

「ケータイ小説?」

 香住先生は首をかしげた。

「はい! ガラケーで、高校生のときにマイって名前で小説を書いていたことは⁉」

「ガラケー? 私、今まで一度もガラケーを持ったことがないんだけど……」

「そ、そうなんですか⁉」

「ええ。だって、私が高校生のころ――10年前には、もうとっくにスマホが普及してたから」

 し、知らなかった……。香住先生ってかなり落ち着いた大人だから、てっきり蒔田先生と同世代かと思ってたんだよね。

 でも、実際は、蒔田先生は17年前、香住先生は10年前に高校生だった。

 二人の間には、7年という長い年月の隔たりがあったんだ。