「まあ、それでも俺は、美月にどうしても会いたくてあがいたんだ」
私の心を読み取ったように、蓮が不安を拭い取るような口調で言う。
「とにかく、作者に続きを書いてもらえれば、主人公兼語り手の美月も戻ってくるかもしれないって思ってさ。あれこれ試して、唯一この小説が保存されていた端末を点滅させることには成功したんだ」
「それって、もしかして……!」
ピンときた私は、思わず声を上げた。
「ガラケーのディスプレイが虹色に光ってたのって、蓮がやったの⁉」
「ああ、俺の救難信号だ。まあ、その結果。お前が美月の代理になるっていう、想像の斜め上の展開になったけどな」
「あはは、たしかに。ていうか、何で私がこの世界で、美月さんの代わりをすることになったの?」
「たぶん、美月が欠けた穴に、外見がよく似た人間が引き寄せられたんだろうな」
【あたし、十六夜美月。17歳。髪型はサラサラの黒髪ロング。身長は160センチ。】
ふと、小説の冒頭の文章が頭の中に浮かぶ。
そういえば、資料室ではじめて小説を読んだとき。
主人公の美月さんに対して、『自分と同い年で、髪型も身長もまったく同じ』って思ったっけ。
私の心を読み取ったように、蓮が不安を拭い取るような口調で言う。
「とにかく、作者に続きを書いてもらえれば、主人公兼語り手の美月も戻ってくるかもしれないって思ってさ。あれこれ試して、唯一この小説が保存されていた端末を点滅させることには成功したんだ」
「それって、もしかして……!」
ピンときた私は、思わず声を上げた。
「ガラケーのディスプレイが虹色に光ってたのって、蓮がやったの⁉」
「ああ、俺の救難信号だ。まあ、その結果。お前が美月の代理になるっていう、想像の斜め上の展開になったけどな」
「あはは、たしかに。ていうか、何で私がこの世界で、美月さんの代わりをすることになったの?」
「たぶん、美月が欠けた穴に、外見がよく似た人間が引き寄せられたんだろうな」
【あたし、十六夜美月。17歳。髪型はサラサラの黒髪ロング。身長は160センチ。】
ふと、小説の冒頭の文章が頭の中に浮かぶ。
そういえば、資料室ではじめて小説を読んだとき。
主人公の美月さんに対して、『自分と同い年で、髪型も身長もまったく同じ』って思ったっけ。



