ただいまヒロイン代理中!

(いや、やめておこう)

 私はかぶりを振って、その考えを打ち消した。

 ――今なら、蓮の誤解を解けるかもしれない。

 私はこれまで、何度もタイミングを逃してきた。

 なんなら、前回は告白の途中で夢から覚めてしまったし……。

 でも、今回は違う。

 まるで、私が蓮に本当のことを打ち明けられるように、最初からお膳立てされているみたいだ。

 ……こんな最高のチャンス、もう二度と来ないかもしれない。