ただいまヒロイン代理中!

「私、昨日見たよ! 交差点の前で大学生くらいのかわいい女の人と、腕を組んで笑い合ってたじゃん!」

「は? 大学生くらいの、かわいい女の人……?」

 結城くんは『どういうこと?』と困惑した顔をしていたけど、何かにピンときたのか、「なるほどな」と笑った。

「その人、俺の叔母さんだよ」

「えっ? 叔母さん?」

「ああ。俺の母さんの年の離れた妹だよ」

「ほ、本当に?」

「いや、そこで嘘ついてどうすんだよ。ちなみに、叔母さんは若く見えるけど、とっくの昔に成人してるし、結婚もしてるよ」

「そ……、そうなんだあ……」

 つぶやくように相づちを打ったその瞬間。目頭が一気に熱くなった。