ただいまヒロイン代理中!

「ん? 何これ?」

 聞き覚えのある声がして、条件反射みたいにハッと目を開く。

「ゆっ……、結城くん!」

 そこには、ガラケー本体と電池蓋を拾い上げた、結城くんが立っていた。

「これ、天宮の?」

「う、うん……。あっ、でも蓋が――」

「大丈夫。俺が直してやるよ」

 結城くんはそう言って、電池蓋を本体に取りつけようとした。

 でも、次の瞬間。彼の頼もしい表情がふっと変わる。

 電池蓋の裏側を見つめたまま固まっちゃって、いったいどうしたんだろう……?