ただいまヒロイン代理中!

「ねえねえ、詩乃ちゃん!」

 今度は爽やかな男の子が話しかけてきた。

「詩乃ちゃんって、何か趣味とかある?」

「私は……読書、かな」

「へー、そうなんだー」

 あれ? なんか軽く流された?

 いや、私が深く考えすぎ? と、首をかしげていると、男の子の目がキラッと輝いた。

「俺はサッカー! 部活ではエースをやってて、今度のインターハイにも出場するんだよね! ポジションはフォワードで、1年のころからずっとレギュラーやってて――……」

 なっ……、何この怒涛の自分語り&自慢話⁉

 私の返事には適当に相づち打っておいて、自分のことはベラベラと話し続けるんかい!

 はぁ……。まだここに来て30分もたってないのに、かなり疲れてきたよ……。