ただいまヒロイン代理中!

 約束の翌日。私は電車で、合コン会場のカフェレストランへ向かった。

 大きな窓から青い海が一望できる個室に、男子5人・女子5人の計10人の参加メンバーがそろったあと。

 簡単な自己紹介を済ませたところで、幹事の男の子が、ジュースが入ったグラスを高くかかげた。

「それでは、素敵な出会いを記念して――かんぱーい!」

 カチンとグラスが鳴った瞬間、部屋の中が一気ににぎやかになる。

 ……ってか、もうみんなおしゃべり始めちゃってる⁉

 私も誰かと話さないと……と、女子とやり取りしてない男子を目で探していると、

「詩乃、詩乃ってば!」

 隣に座る海羽に、急に肩をバシバシ叩かれた。

「わっ! 何?」

「大丈夫? さっきからぼーっとしているよ」

「えっ? そう?」

「うん。しかも、けっこうフラフラしてるし……。もしかして、寝不足?」

 もしかして、昨日はとても長くて濃い夢を見ていたせいかな。

 それで、ほとんど眠れてなかったかも……。

「とりあえず何か食べようよ!」

「う、うんっ」

 海羽にうながされて、お店のタブレットでメニューを選んでいると、