聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました

 アンナは倒れたまま意識を失っていると、自分の中から誰かの声が聞こえてきた。
 その声は聞いた事があるような、気高く、芯が強い女性の声だった。
 (この感触を知ってる。あの時と同じーー。わたしがずっと欲しくて求めていたものだった。暗く深い眠りに落ちたのに、また同じ眠りに落ちるなんてできない。
 会いたい。わたしの返事を伝えたい。もう二度と離れたくない)
 アンナは声から女性の強い意志を感じる。
 この女性は誰なのか、なぜ自分の中で聞こえるのか、アンナに疑問が湧いてくる。
 アンナが徐々に意識を取り戻していくと同時に女性は強い意志を言葉にする。
 (わたしはまだ生きている)
 アンナはその言葉を聞くと意識を取り戻した。