「……」 美都は何も言わない。 言えない。 恋人。 その言葉の破壊力が強すぎた。 胸がうるさい。 心臓が苦しい。 幸せなのに。 どうしてこんなに苦しいんだろう。 「神城くん」 「……」 「照れてる?」 美都が睨む。 でも。 全然怖くない。 耳が真っ赤だから。 翡翠は吹き出した。 「ほんとに照れてる」 「うるさい」