その手を、もう離さない


「手を繋げるとか?」

「前から繋いでた」

雨の日。

特別。

二人だけの約束。

翡翠は納得する。

確かにそうだった。

「じゃあ名前呼び?」

「前から呼んでる」

それもそうだった。

二人とも黙る。

意外と変わらない。

恋人なのに。