その手を、もう離さない


「……呼ぶな」

「なんで?」

「慣れない」

正直だった。

翡翠が吹き出す。

「可愛い」

美都が固まる。

空気が止まる。

数秒後。

「は?」

低い声。

でも。

耳は真っ赤だった。