その手を、もう離さない


昼休み。

いつもの踊り場。

扉を開ける。

そこには翡翠がいた。

「美都」

その呼び方。

まだ慣れない。

翡翠は嬉しそうに笑う。

呼びたかったんだろう。

恋人になったから。

堂々と。

名前を呼べることが。

嬉しくて仕方ないみたいに。