──次の日、いつも通り学校に向かう。
「おはよ〜、乃愛」
「おはよう、ちーちゃん」
教室に入ると、朝から元気に声を掛けてくれたのは
私の親友の千尋でちーちゃんだ。
「ストーカーまだ続いてんの?」
「相変わらずだよ〜。もう何ヶ月目だろう」
ちーちゃんは私がストーカーにあっていることを知っている。
だから、最近ではストーカーの話もネタのようにいじってくるんだよねぇ。
「もし、ストーカーがイケメンだったらどうする?」
「そんな事ある?」
「乃愛は可愛いからありえるありえるっ!」
「だとしても、ストーカーだよ?私は普通の人がいいんだけど……」
他人事だとおもっているちーちゃんに、口を尖らせていると
そんな私を横目にさらにおかしな事を言いだす。
「でも乃愛ってさ、普通の人とも付き合わないじゃん、なんか好きが伝わってこないとか何とか言って」
「言われてみれば……そうだけど」
「ストーカーぐらいしつこくないと乃愛は無理なんじゃない〜?」
最後にちーちゃんはいたずら顔で楽しそうに笑っていた。
ちーちゃんを軽く小突きながら、やめてよぉ〜!と二人で笑いあう。
そして、ふと考えてみる。
恋愛かぁ……興味はあるけど、特に誰かをいいなぁとかも思わなくて、異性を好きになったことがない。
告白されても本当に私のこと好きなの?どこを見て好きって言ってるの?とか、そんな風に思ってしまう……。
ちーちゃんの言う通りで、私は普通の告白をされても相手の好きが伝わらないていうか……なんていうか……付き合うまでいかないんだよねぇ。
相手が私を大好きだと知って、はじめて人を好きになれるもんじゃないの〜?
私の考え方は、やっぱり少し変わっているのかな……?
そんなことを考えていると先生が入ってきてちーちゃんは席に戻っていった。



