─美形ストーカーの狂愛─歪んだ愛が迫り来る。


私は、今一人帰り道を歩いている。



はぁ……まただ。



数ヶ月ほど前から続く、誰かのついてくる気配と視線。



私が歩くとついてくるのに、私が止まるとピタッと一緒に止まる。



誰がなんのために、こんな事しているんだろう?

ハッキリ言ってこんなことをされる覚えなんてまったくないんだけど……。




私は今日も、後ろから感じる気配と視線に思いっきり振り返る。



「いい加減にしてくれませんかっ!誰なんですかっ!!」



だけれど、やっぱり今日も誰もいなくて



シーン……と静まり返る住宅街。



本当になんなんだろう……
そろそろ正体ぐらい、あらわしてもよくないかな?



一人暮らしをしている私は、最初の頃はめちゃくちゃびびって警戒してた。



女一人の一人暮らしだし、やっぱり色々と物騒でしょ?



だから、最初はすごく怖かったのに



人間とは不思議なもので、数ヶ月続いている上に、特に変わったことが起きないとなると



またかぁ……ぐらいな気持ちになっていた。




そして今日もその視線と気配を感じながら、無事に到着した古びたアパートの鍵を開けて家にはいる。



「ほんとなんなんだろ」



とりあえず、実害はないから別にいいけど……気持ちのいいものではないんだよね。