君だけが俺の居場所だった


「元気になった?」

緋色が聞く。

「別に」

「まだ病人」

翡翠が言う。

「違う」

「病人」

「違う」

姉弟揃って同じだった。

緋色は楽しそうに笑う。

その様子を見ながら。

美都は少しだけ不思議な気持ちになった。

賑やかだった。

うるさいくらいに。

でも。

嫌じゃない。

むしろ。

もう少しだけ一緒にいてもいいと思っている自分がいた。