結局美都は泊まることになった。
「ほら!」
緋色が嬉しそうに手を引く。
「こっち!」
「引っ張るな」
「神城さん背高いね!」
「聞いてない」
緋色は全く気にしない。
そのまま自分の部屋へ連れて行く。
子供部屋らしい部屋だった。
ゲーム機。
本棚。
ぬいぐるみ。
どれも美都の部屋にはないものばかりだった。
「今日はここ!」
緋色が胸を張る。
美都は小さく息を吐いた。
しばらくして翡翠が部屋へ入ってくる。
布団を抱えていた。
「はい」
美都の前へ置く。
「使って」
「別に床でいい」
「よくない」
即答だった。
「枕もあるから」
「……」
「夜中苦しくなったら呼んでね」
まるで病人扱いだった。
「ならない」
「なるかもしれない」
「ならない」
「なるかもしれない」
緋色が吹き出す。
「二人とも仲良いね」
「良くない」
声が揃った。



