仕事が終わる。 外は曇りだった。 雨は降っていない。 美都は校門へ向かう。 その途中だった。 「あ」 聞き慣れた声。 翡翠だった。 友達と話している。 楽しそうに笑っている。 美都は足を止めた。 別に用はない。 だからそのまま通り過ぎればいい。 そう思った。 なのに。 なぜか視線が離れなかった。