君だけが俺の居場所だった


しばらくして風呂から出る。

久しぶりに湯船へ浸かった。

身体の芯まで温まっている。

リビングへ向かうといい匂いがした。

テーブルには夕飯が並んでいた。

「できたよー」

翡翠が笑う。

緋色はもう席に座っている。

「神城さん早く!」

急かされる。

美都は少し戸惑った。

こんな光景いつぶりだろう。

「いただきます」

翡翠が手を合わせる。

「いただきます!」

緋色も続く。

美都は少しだけ遅れて。

「……いただきます」

小さく呟いた。

三人で食べるご飯。

会話がある。

笑い声がある。

緋色はずっと喋っていた。

「神城さんゲームする?」

「する」

「好きな食べ物は?」

「別に」

「食べ物だよ!?」

「なんで質問多いんだ」

「気になるから!」

翡翠が吹き出した。