君だけが俺の居場所だった


「じゃ、じゃあ失礼します!」

後輩は慌てて去っていった。

静寂が落ちる。

翡翠は思わず笑った。

「初めてなんだ」

「何が」

「お昼一緒にいる人」

「……別に」

「またそれ」

美都は視線を逸らす。

でも否定しなかった。

翡翠も気付かなかった。

いつの間にか。

自分がその”初めて”になっていたことに。