君だけが俺の居場所だった


「何してる」

「待ってた」

即答だった。

美都は眉をひそめる。

「なんで」

「来ると思ったから」

意味が分からない。

翡翠は隣をぽんぽん叩く。

「座る?」

「立つ」

「頑固」

「お前に言われたくない」

翡翠は吹き出した。

最近よく笑う。

それも自分の前で。

不思議なやつだった。

「今日はパン持ってきてないからね」

翡翠が先に言う。

美都は少しだけ安心した。

すると。

翡翠が鞄から何か取り出す。

「おにぎり」

「帰れ」

即答だった。

「食べなかったから」

「食べた」

「嘘」

昨日と同じだった。

美都はため息を吐く。

「なんで分かる」

「顔」

またそれだった。