君だけが俺の居場所だった


昼休み終了のチャイムが鳴る。

翡翠は立ち上がった。

「じゃあ戻ろ」

「先行け」

「一緒に行こうよ」

「なんで」

「その方が楽しいじゃん」

意味が分からない。

本当に。

でも。

美都は立ち上がる。

結局。

二人で教室へ戻ることになった。

廊下を歩きながら。

美都はふと思う。

昔なら。

誰かと昼休みを過ごすなんて考えられなかった。

面倒だったから。

なのに今は。

少しだけ。

悪くないと思っている自分がいた。