昼休みが終わる頃。 美都はふと思い出す。 鞄の中。 昨日の薬が入ったままだ。 しばらく見つめる。 そして。 小さくため息を吐いた。 「……面倒」 そう呟きながら。 薬を取り出す。 水で飲み込む。 別に体調が心配だからじゃない。 ただ。 もし飲まなかったことがバレたら。 あいつは絶対うるさい。 それだけだ。 それだけのはずなのに。 薬を飲み終えた美都の口元は。 ほんの少しだけ緩んでいた。