ホームルーム後。 先生が困った顔をしていた。 「体育館使用表が見当たらないな……」 教室がざわつく。 提出期限は今日だったはずだ。 先生が探していると。 「ここ」 静かな声がした。 美都だった。 いつの間にか書類を持っている。 「助かった!」 先生はほっとした顔をする。 「さすが神城」 教室から感嘆の声が上がる。 美都は何も言わない。 ただ席へ戻った。 まるで当然みたいに。