君だけが俺の居場所だった


「薬は?」

「飲んだ!」

「本当に?」

「本当!」

「無理してない?」

「してない!」

緋色は半分呆れていた。

「姉ちゃん過保護」

「うるさい」

即答だった。

翡翠は真剣な顔をしている。

本気で心配していたのだ。

その様子を見て美都は少し驚く。

学校では見たことのない顔だった。

「神城さん助けて」

緋色が助けを求めるように言う。

美都は即答した。

「無理だ」

「裏切り者!」

緋色が叫ぶ。

翡翠は少し笑った。

「ほら見なさい」

「姉ちゃんの味方じゃん!」

「当たり前だろ」

美都が言うとなぜか翡翠が吹き出した。

「なんで笑う」

「別に」

今度は翡翠の番だった。