君だけが俺の居場所だった


翌日も雨だった。

六月に入ってから毎日のように降っている。

「ほんとよく降るなぁ……」

翡翠は傘を閉じながら教室へ入った。

すると女子達の騒がしい声が聞こえる。

「神城くん昨日も生徒会だったんだって」

「すごくない?」

「成績も一位なのに」

「完璧じゃん」

美都の話だった。

翡翠も思わず視線を向ける。

美都は自分の席で本を読んでいた。

周りの会話なんて聞こえていないみたいに。

相変わらず無表情だった。