昼休みの教室は賑やかだった。
友達同士で机をくっつけて弁当を食べている。
笑い声があちこちから聞こえる。
そんな中教室の前方では女子達が騒いでいた。
「神城くんって本当にすごいよね」
「生徒会長なのに成績も一位だもん」
「先生達からも信頼されてるし」
「完璧すぎる」
美都の席に視線を向けるけど美都の席は空だった。
今日も本人はいない。
その日の放課後資料を届けるため生徒会室へ向かった。
扉の向こうから声が聞こえる。
「神城先輩ありがとうございます!」
「助かりました!」
後輩達の声だった。
そっと中を覗くと美都がいた。
山積みになった書類に忙しそうな後輩達。
その中心で美都は淡々と仕事を片付けていた。
「次はこれ」
「締切今日だから忘れるな」
短い言葉。
無駄がない。
でも後輩達は素直に従っている。
信頼されているのが分かった。



