君だけが俺の居場所だった


「起きた?」

翡翠が振り返る。

その声に。

美都はゆっくり身体を起こした。

「……何してる」

掠れた声が出る。

「洗い物」

当たり前みたいに答える。

美都は部屋を見回した。

テーブルの上は片付いていた。

使った食器もない。

ペットボトルもまとめられている。

「勝手に片付けるな」

「気になったから」

「余計なお世話」

「知ってる」

全然気にしていない顔だった。