君だけが俺の居場所だった

放課後帰る準備をしているとまたその男子が話しかけていた。

「橘、一緒に帰ろうぜ」

「ごめん、今日は無理」

「えー」

仲良さそうだった。

美都は無意識に見ていた。

その時翡翠がこちらに気付く。

「神城くん!」

いつもの笑顔だった。

「昼休みごめんね」

翡翠が言う。

「委員会の仕事あって」

「別に」

即答だった。

翡翠は少し笑う。

「待ってた?」

「待ってない」

「本当に?」

「本当」

翡翠は絶対嘘だと思った。

でも言わないその代わり。

「じゃあ今から一緒に帰る?」

と聞いた。