美都は目を閉じる。 眠るつもりなんてなかった。 少し休むだけ。 そのはずだった。 でも。 身体は正直だった。 意識が少しずつ遠のいていく。 最後に聞こえたのは。 「おやすみ」 という翡翠の声だった。 その声が不思議なくらい心地良くて。 美都は気付かないうちに眠りへ落ちていた。 誰かがいる部屋で。 安心して眠ったのは。 いつぶりだっただろう。