君だけが俺の居場所だった

「うん」

その笑顔はいつもより柔らかかった。

「大丈夫」

美都は小さく息を吐く。

「そうか」

それだけ言って自分の席へ戻ろうとする。

「神城くん」

呼び止められて振り返る。

「何」

「心配してくれたの?」

その言葉に一瞬黙った。

「別に」

即答だった。

翡翠は吹き出す。

「絶対心配してたじゃん」

「してない」

「してた」

「してない」

昨日のやり取りと同じだった。

でもどこか違った。