君だけが俺の居場所だった


授業中珍しく集中できなかった。

黒板を見てノートを取り問題を解く。

全部できる。

でも頭の片隅に残っている。

発作。

大丈夫なのか。

病院へ行ったのだろうか。

翡翠は付き添っているのだろうか。

そんなことばかり考えてしまう。

そしてそんな自分に少し苛立った。

放課後美都は生徒会室にいた。

書類を確認する。

でもふとした瞬間に思い出す。

翡翠の顔。

緋色の顔。

気付けば時計を見ていた。

後輩が不思議そうに首を傾げる。

「神城先輩?」

「何」

「珍しいですね」

「何が」

「今日ぼーっとしてます」

美都は眉をひそめた。

「してない」

即答だった。