君だけが俺の居場所だった


「どう?」

「普通」

「美味しい?」

「普通」

翡翠は笑った。

絶対美味しい時の顔だった。

美都は気付いていない。

久しぶりだった。

誰かと食事をするのは。

向かい側には翡翠がいる。

当たり前みたいに。

その光景が少しだけ不思議だった。

そして少しだけ。

温かかった。

美都は黙ってお粥を口へ運ぶ。

その様子を見て。

翡翠はようやく安心した。