「依存かもしれない」
翡翠が息を呑む。
「執着かもしれない」
雨の日は今も怖い。
いなくなる夢も見る。
一人になるのも苦手だ。
でも。
それだけじゃない。
「それでも」
美都は翡翠を見る。
逃げないように。
真っ直ぐ。
「好きだ」
雨音が響く。
翡翠の目から涙が零れる。
笑いながら。
泣きながら。
何度も頷く。
「うん」
「うん……!」
そして。
美都の胸に飛び込んだ。
美都は驚く。
でも。
すぐに腕を回した。
強く。
失くさないように。
離さないように。
雨の日に始まった二人の物語は。
雨の日に。
ようやく一つになった。



